鶏口牛後

共同編集者の語り

鶏口となるも牛後となるなかれ

大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよいということ。

Chicken, Hen, Poultry, Bird, Farm, Agriculture, Beak

このことわざは私が今でも人生の歩み方の軸としている考え方である。

この文章を閲覧している諸賢の中にはこのことわざを耳にしたことがないという方

も多いのではないだろうか。

私がこのことわざに出会ったのは、高校生の頃。漢文の授業であった。

『鶏口牛後』は元々、中国の子供向けの歴史読本である『十八史略』の中の一つの話が由来となっている。(以下に現代語訳記載)

秦王は、(周囲の)諸侯を脅して、領土を秦に分け与えるよう求めていた。
ときに、洛陽に蘇秦という者がいた。
彼は秦の恵王に説いてまわったが、(彼の考えは)取り上げられなかった。
そこで、蘇秦は燕に行き、文侯を説得して、趙と南北に同盟を結ばせようとした。
燕は蘇秦に(遊説のための)資金を与え、趙に行かせた。
蘇秦が趙の粛侯に説いて言うには、

「諸侯の兵力を合わせれば、秦の十倍になります。
力を合わせて西(の方角にある秦)に対抗したなら、秦は必ず敗れるでしょう。
大王のために計略を立てるなら、六国(燕、趙、斉、魏、韓、楚)が南北に同盟し、秦をのけものにするという計画に勝るものはありません。」

(そこで)粛侯は蘇秦に資金を渡し、諸侯に同盟を約束させた。
蘇秦は世間で言われていることわざで諸侯を説得した。

「鶏口(にわとりのくちばし)となっても、牛後(牛の尻)になってはいけない。」

そうして、六つの国は南北に同盟を結ぶことになった。

現代社会において多くの人が人生を歩む中で、できるだけ社会的地位の高い集団に属することこそが価値のある生き方であると信じている。

私も以前までは、そう考えていた一人であったが、このことわざにであってからは必ずしも地位の高い集団すること、例えば大手企業に就職することが絶対的に正しいことではないのだと気づかされた。

たとえ、地位の高い集団に属していたとしてもその集団内で底辺であれば、それは幸せであるとはいえないだろう。

そうであるならば、地位がそこまで高くない集団であっても、その中で長になる方が圧倒的に幸せであると、このことわざは示しているのである。

このことわざは当時学生で今後の将来を決断する機会の多かった私には大きな影響をもたらしたものとなった。

Bull, Cattle, Livestock, Nature, Mammal, Animal, Meadow

コメント

  1. ryo より:

    wtf

    • たぶち たぶち より:

      コメントをいただきありがとうございます!
      ryo様のコメント、ブログ運営の参考にさせていただきます!
      これからもよろしくお願いいたします!