私が言いたいことは一つ。
勝てる土俵で勝負しろ!!
国立理系受験の場合、理科は2科目必要であり、そのうち1つでも苦手であると、かなり不利になる。
国立理系の受験生は、理科はある程度点がとれる人がほとんどだからです。
仮に理科が得意であったとしても、英語や数学と比べて点数差をつけるのは難しい。
以上のことは多くの受験生は理解しているため、理科の勉強量に関しては、得意な人はほどほどで済ませる一方、苦手な人は膨大な時間とエネルギーを余儀なく費やすことになります。
資本主義社会の如く、持たざる者ほど多く失う仕組みになっているんだ!!!
なんたる理不尽...!
救いは...なぃ。
と、諦めちゃっているそこのあなた!!地学!!地学こそが唯一の救い!!!さあ!地学で受験したまえ!!!
私の地学受験体験
私は高校3年の6月、それまで授業では物理と化学しかしてこなかった私は、化学を捨て、地学で受験することを決意した。
化学がむりんご
私は絶望的に化学が苦手だった。
授業には出ていたが、授業中は内職ばかりで数学などをやっていた。化学なんていつでも勉強できると斜に構えていたら、いつのまにか訳が分からなくなっていた。私はかなり焦った。
ゴリゴリ化学を勉強したところで他の受験生の追い付くだけ。努力家でもない私は、すでに遅れをとっている化学ではリードすることができないと思った。志望校、京大の模試の判定はいつもDかE。このままでは勝てないと確信した。
嗚呼、神よ、、、
ここで一筋の光が差し込む。地学について知る。
試しにセンター地学を解いたところ、50点以上取れた。なんと、すでに化学を超えていた。京大の地学の過去問を見てみたところ、ある程度模範解答が理解できた。化学なんて何が何だかわからないのに。
私はこの圧倒的な権力に恐ろしくなり、地学のもとにひれ伏すしかなかった。
あとはひたすら教科書と過去問を読み解くだけ。
ちなみに教科書はアマゾンで中古のやつを購入した。
本番ではセンターは9割、二次はかなりミスったけどおそらく7割はとれた。
このように、あなたも地学に赦しを乞えば、きっと救われる。
地学は高性能大学入学ツール
地学のありがたいポイントを紹介する。
地学は以下の2つのことが故に、大学入学のためのツールとしてはものすごく有能である。
入試では本当に教科書程度の問題しかでない
二次試験の記述問題でも、エルニーニョ現象やマグマの固結過程の仕組みなど、いずれも教科書にそのまま書いてあるようなことを覚えていれば答えられるものが多い。計算問題に関してはパターンが本当に少ない。地震波の速度や恒星の寿命など、数えられる程度のパターンしかない。
なぜ地学の問題がここまで簡単なのか。私が思うには、地学という科目の性質上、出題者側にとって応用問題が出しにくいことが理由である。
地学は天文学、地質学、気象学、固体地球科学という4分野から幅広く構成されており、他の理科の科目より分野間のつながりがあまりない。また、各分野の中でも深ぼりはあまりされず、広く浅くカバーされている。
それにより、物理学とかでは当たり前のように力学と電磁気学の融合問題が出されるが、地学ではこのような融合問題は少なく、私は見たこともない。
また、地学で学ぶことのほとんどは、すでに物理、生物、化学の応用のような内容なので、応用問題の出しようがないと思われる。
よって、地学で要求されるのは、教科書の内容を覚えていることであり、応用力はあまり試されることがない。
受験者数が極端に少ない
そして、なにより受験者が少ないため、地学の多大な恩恵を小数の受験者で分けることができる。以下が直近のセンター試験の理科の受験者数の比較である。
以上からわかるように、地学を大学入学のためのツールと捉えるとこの上ないものだとわかる。
地学の注意点
地学はものすごく便利な科目なのですが、少々注意すべきポイントがあります。
独学になることが多い
学校に理系用の地学の授業が用意されていないことがあるかと思います。私もそうでした。なので、地学は独学を楽しめる人向きだと言えます。
地学で受験できる大学は相対的に少ない
理学部や農学部志望の方ならあまり困ることはないと思いますが、工学部、医学部などは地学で受験できないことが多い。十分下調べして上で地学をはじめてください。
参考書がない
受験者数が少ないため参考書を出版できないのでしょう。まあ、インターネットと教科書と過去問があれば何とでもなります。
最後に
地学受験者が増えますように。
【おまけ】旧帝大の地学の傾向
地学受験したことのある人ならわかると思いますが、地学は参考書が教科書以外皆無であるため、演習はひたすら過去問で積みます。当然志望校以外の大学のものも解きます。以下は私が旧帝大の地学をやりながら感じた大雑把な傾向です。
- 東大:天文のゴリゴリの計算問題がたくさん出て、問題文が長い。計算力と読解力が問われる。
【難易度:★★★☆☆】 - 京大:計算問題もそれなりに出るが、現象の原因や理由を説明する論述が多いため、教科書で出てくる現象を理解していればだいたい解ける。
【難易度:★★☆☆☆】 - 東北大:京大と見分けがつかないほど似たような問題がでる。
【難易度:★★☆☆☆】 - 名古屋大、北大、九州大:基本的なことしか問われず、奇をてらったような問題はあまりでない。練習問題にちょうどいい難易度。
【難易度:★☆☆☆☆】
どれもこれも、物理とか化学に比べれば大して難しい問題は出ないので、これらの大学を受験される方には地学は超おすすめです。特に名古屋大、北大、九州大の地学を選択できる学部志望の方は、何としてでも受かりたいなら地学を選択する以外の選択肢はないと思います。これらの大学では、他の理科の科目に対して、地学が圧倒的に簡単だからです。過去問を比べてみることをおすすめします。
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